もずくにかける熱い想い。もずくストーリー

沖縄で漁師といえば糸満海人(うみんちゅ=方言)。

糸満は琉球王国時代から漁業で栄えてきた街です。

特に、新鮮な魚が豊富にとれ、獲った魚は漁師の奥さん(アンマー)が買取り、市場で行商をしながら販売するやり方は独特で、沖縄女性のたくましさの象徴でした。

昭和63年11月23日に糸満もずく産業の名称で会社を創業しました。

父や次兄が生産したもずくを、私が中心になって販売することからスタートしました。創業の動機となったのは、もずくの天然漁場栽培技術が全県的に普及し、天然漁場栽培したもずくが大豊作になり、もずく 相場がくずれ、流通が全面停止になったからです。


当初は塩漬けしたもずくを業務用の一斗缶で県外や県内の卸業者(スーパー・レストラン)に販売していましたが、中々売れませんでした。次にパック加工して、鮮魚店やスーパーで販売しましたが、これも全然売れず悩みました。この頃は、赤字続きで廃業しようか何度も迷いました。

迷ったあげく、他社が出していない商品を作らなければ生き残れないと思い採れたて新鮮な生もずくを販売することにしました1996年の春です。その日収穫した生もずくを那覇市の公設市場近くの丸市ミートの軒先1mを借りて量り売りを始めました。 今までの塩漬けのもずくと違い、磯の香りと食感が良く、大好評でした。地元客や観光客で 賑わい、すぐ完売しました。


採れたてもずくの販売は順調に進みましたが、魚と同様鮮度が落ちると味も落ちるので、 大量輸送と年中販売が難しいのが欠点でした。現在の活モズクの生産方法は、生きた状態を保持する為に冷却用の氷を使用し、朝7~10時に収穫したもずくを市場で即売し、全国へ発送しています。1日の収穫量は400kg~800kgです。

2008年4月より業界初の冷却庫(シークーラー、氷等)を装備したもずく専用収穫船を開発しましたが使用せず、現在は独自の氷を大量に使い活モズクを安定生産しています。


生産者しか食べることが出来ない期間限定商品を全国のもずく愛好家や健康やダイエットに取り組んでいる方に本場の本物のもずくの味を知って頂きたいです。

2012年からもずく漁場の環境が回復し、もずくの生産やシャコ貝の生産に全力を注いでいます。

また、市内の子供たちとのもずく収穫体験や観光ツーリズムの自然体験学習を、復活したもずく漁場で実施しています。

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天然漁場の恵み 糸満もずくとは