海人ブログ

おきなわ太もずくが少なくなった

2019年4月25日

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「最近のもずくは、太くないね」とお客様からよく言われる。7、8年前までは、もずくは太いもずくでなければ流通しなかった。塩もずくが約9割で生もずく、乾燥もずく、洗いもずくで約1割でした。

1970年代の本土復帰前後は、冷凍技術が普及せず、塩漬け(25%)にしてもずくを輸送していました。一年間保存させる為には、大量の塩を使用しないと腐敗してしまいます。

問題点として、もずくの熟度が弱いと塩負けしてもずくがドロドロに溶けてしまいます。太いもずくで熟度が90%以上でなければ輸送出来ませんでした。

しかし、この4、5年は、海の環境変化(海の汚れや海水温上昇)や温暖化が原因でもずくは、切れやすくなりました。

もずくの熟度が90%になる前に根元から切れてしまう現象が頻繁に起こりました。防御対策のひとつとして、もずくの熟度が70~80%で収穫するようになりました。

収穫量を減らさず、もずく生産者の生活収入を守る意味では仕方ない事と思います。

熟度70~80%のもずくは、少し細めで滑り分がありますが、塩漬けは可能ですが塩分を20%に調整します。

また、塩漬けを

しないで出荷する生もずくの需要が年々増え、熟度60%の早採りもずくも消費者に認知された事も、太いもずくの数量が少なくなった原因と思います。
太もずくの太さは、約2から4㎜ですが今現在は2㎜から1・5㎜のもずくが多くなっています。

約7割のお客様がコリコリした食感の良いもずくを好みますが、食感の柔らかい滑りのある細めのもずくを選ぶお客様も3割います。

もずくは、天候、産地、漁場の水深、自然環境等の条件によって太いもずくや細めのもずく、ぬるぬるの柔らかいもずくになります。

毎年、太いもずくをお客様に提供する努力をしていますが、もずくの安定生産も含め年々、難しくなっているのが現状です。

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