海人ブログ

旧正月

2008年2月5日

糸満市のお話

旧正月が今も糸満(海人)に残っているのは、自然と生活が一体となっているからです。そして、先祖崇拝、門中、火の神信仰?伝統?と深い関係があるからと思っています。
我家が父母から受け継いでいる旧正月行事として、トシヌユルーがあります。それは、12月31日の夜、一年間健康であったことに感謝し、泡盛、豚のゆで肝、塩、葉の付いたニンニク2~3本(一緒に添えて食べない)少しずつ口にしながら、先祖や先ず泡盛を拝し、次に豚の肝一切れの上に塩を少しまぶし、両手で受け取って食べます。小さい子供や幼児はほんの少し口にしたり、なめさせてりするだけです。年越しそばはありませんが、新正月に我家では行います。父もそうであったように、我家でもトシヌユルーは、一年を締め、新たな年を迎える、とっても大事な行事です。私の息子(中1)にも受け継いで欲しいです。
年が明けて元旦には、氏神がまつられている白銀堂に家族でお参りに行きます。2日目は父方・母方の親族に、新年のあいさつに行きます。家では、豚料理を中心(中味汁、カマボコ、ダイコン、シイタケ、三枚肉の煮付、コンブイリチー、もずく酢、てんぷら、そして赤飯)にいただきます。
私が幼い頃の正月は、しめ縄はなく、門松と竹を飾りました。正月朝早く、湧き井戸から若水(わかすず)をくみ、ご仏壇や火の神にお茶を入れてから、1年がスタートしていました。
次回は、旧暦といい所を述べたいと思います。「旧暦は生活ルネサンス」がテーマです。

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